企業理念を生んだ背景その3

rineuunda3bossuemuki

このままちゃんこ屋のオヤジで終わりたくない

仕入れをし、仕込みをして営業が終わるとグッタリと疲れ一日が終わっていく。店が軌道に乗ってくると、今度は次の不安が私を襲いました。「このまま ちゃんこ屋のおやじで終わりたくない」。私は徐々に「経営者になる」ことを視野に入れはじめており、店というより会社として、組織としての理想像を考える ようになっていったのです。

bosspeace2例えば私が1カ月留守にしてもきちんとお店が運営していける環境にしたいし、スタッフも毎月4〜5日の連休を取れる環境にしたい。組織として機能させるに は、人材採用と育成が鍵になると思いました。 ただ、力士出身で格闘技界にも知り合いが多い私は、格闘技界の食えない後輩を練習の合間にバイトさせるということも日常茶飯事でした。まかないの量や金額 が半端でない時代もあり、あの餃子の王将で食事をした際、スタッフ一人の単価が1万円という恐るべき記録を出したこともあります。

 

 

すべて人ありきの事業、人ありきの拡大

kaigaiopen2

そうした風土は一部には残っていても、会社の経営や将来の事業ビジョンを描いて共に歩んでいける社員の存在は今後必須になると考え、採用面接では事 業、人材観、教育観についてじっくり時間をかけ話をし、賛同してもらえる優秀な社員獲得に注力しました。また、採用した社員が育った時に相応しい場所を提 供するために、2つの新店舗もオープンすることにしたのです。

1号店のスタートから7年後の2003年に武蔵小山店、12年後の2008年に青山店を出したの は、社員が育ち活躍するに相応しい舞台が必要になったからです。私は「会社や事業を大きくするため」という発想からの店舗拡大にはまったく興味がありませ ん。しかし社員が育って活躍する場所が必要になった際の拡大は大いにやるべきだと考えています。やはり飲食を志したからには社員にも“主人”を目指して欲 しい。「独立支援」できれば最高ですし、もし当社に残るほうが自己実現できるというならば新規出店して店を切り盛りできる機会を提供しようと思っていま す。

それは国内だけに留まりません。2006年には中国青島に『SNMO&SUSHI DINING 玉海力』を出店。独立した当初は、信頼する仲間に店を任せ、それが海外事業にまで発展していくとは夢にも思いませんでしたが、人材採用→人材育成→出店の よいスパイラルは順調に形作られており、今後も発展させていくつもりです。

 

 

 

将来、教育者になりたい

pix_b03-3-2ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私は2004年から2年間PRIDEに参戦し3試合を戦いました。身体の傷が癒えてトレーニングに耐えられ る身体になったこと、会社の経営が軌道に乗り頼りになる社員もできたこと、何より最も強い男たちが集まる場で戦い、勝ちたくなったからです(PRIDEに 出ることで店の広報になるからと社員を説得しましたが、みんな呆れてました(笑))。

どうも何かが一段落すると新しいことにチャレンジしたくなる。それが私の性分のようです。最近ではエコ活動、地球温暖化防止のために何か活動をして もらえないかとのお誘いをいただき『日本ビーチ相撲連盟』の主宰者として子供たちにビーチ相撲の輪を広げています。砂浜で倒し倒され、人の痛みを知り、礼 儀を学ぶ。飲食の仕事とは異なりますが、私はこうした経験から教育の大切さを実感しています。単に経営者として利益を生む仕事に没頭するだけでなく、社会的な貢献にも力を尽くしていきたいと思うようにもなっているのです。

私は力士時代、ひとりで力をつけ、ひとりで戦ってきたという思いが強く、周囲への感謝の気持ちを感じることがあまりありませんでした。しかし、第二の人生 がスタートしてからは開業資金をサポートしてくれた恩人、修業させてくれた先輩、そしてお客様、社員…。たくさんの人々に支えられ生きていると感じていま す。縁あって出会える社員や子供たち。これからは経営者であると同時に人材教育という観点で勉強や実践を重ね、会社の発展はもちろん、日本の未来作りにも
貢献していきたいと思っています。

 

kigyourinenbtn

 

PAGETOP
Copyright © 玉海力 All Rights Reserved.